ネット・レディ

ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。

穏やかな日曜日に幸運にも休日でしたら、のんびり疲れを取ったり、

『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』でも読みながらお過ごしくださいネ。

さて、今日見つけた『いい本』は、「おしゃれな表紙」に思わず手が出てしまったw、こちらの本です。 




「Are You Ready!」のキャッチフレーズで知られるIT関連機器トップメーカー
CiscoSystemsが提案するビジネスソリューションの新提案E-Conomyを解説。

『世の中のことがすべて自分の思いどおりに起こるべきだと求めるのではなく、
物事は起こるべくして起こるのだと考えるようにせよ。そうすれば心の安らぎが得られるだろう。』
・・・・・・エピクテトス古代ローマストア派哲学者)

「まえがき」を読んでみました・・・

インターネットを原動力として成長しているインターネットエコノミーは、
世界中のあらゆる国家や企業、個人に未曾有のチャンスを提供している。
ワールドワイドウェブ(WWW)が登場してからわずか5年足らずのうちに、
インターネットエコノミー(本書の著者が「eエコノミー」と呼ぶもの)は、
その規模において電力や運輸、テレコミュニケーションなど
一世紀以上の歴史を持つ産業分野と肩を並べるまでになっている。

そうですね、1995年にはインターネットなんて日本人のほとんどが知りませんでした。
この本が出版されたのが2000年ですから、わずかな期間でしかないんですね。

インターネットエコノミーが持つ大きな影響力はグローバルなものであり、ビジネスや政治にまで及んでいる。
世界中の企業経営者たちは、自分の会社が今後、生き残って競争していくためには、
インターネットを戦略的に利用することが不可欠だと気づいている。
この新しい経済において競争力を身につけるには、
企業はインターネットの持つ力を上手に利用していかなければならないのである。

このことに気づいている日本の経営者の皆様がどのくらいいらっしゃるか・・・

シスコは、数々のインターネットソリューションによって俊敏性と競争力を維持してきた。
シスコのビジネス活動は、サプライチェーンマネジメントから従業員のコミュニケーションに至るまで、
すべてインターネットの上に成り立っている。現在、受注のおよそ8割、
そして顧客からの問い合わせの8割以上がウェブ上で処理されている。

日本ではシスコ社の製品を店頭であまり見かけませんネw

その結果、シスコは競合他社を上回る速度で成長を遂げ、世界で十指に入る株式時価総額に恵まれ、
コンピュータ業界の歴史上、成長率と収益性において最も優れた企業として評価されている。

シスコ社の株式時価総額・・・ピーク時には5000億ドル(50兆円以上)を超えていたとか!

インターネットエコノミーにおける先駆的な企業になるために
シスコが採用してきたさまざまなビジネス手法は、本書の中に端的に示されている。
本書は、インターネットエコノミーの中でビジネスを成功に導いてくれる方法を分析的に紹介したきわめて重要な書であるといえる。
本書を読んでいただけば、インターネットを基盤にしてビジネスを構築するときに非常に大切だと私が考える、
次の六大要素を最大限に活用するためのロードマップを作成することができるだろう。

ふむふむ・・・それは何でしょう?

顧客
グローバライゼーション
パートナーシップ
従業員
企業文化
アクセス
インターネットエコノミーは、途方もなく大きなビジネスチャンスを生み出しており、
私たちは今、個人や企業、そして国家がインターネットテクノロジーを使って、
自らを再教育したり再発見したりする姿を目の当たりにしている。
インターネットが全面的に受け入れられたことは、1990年代の最も特筆すべき現象のひとつであり、
本書にはそのことがしっかりと記録されている。
本書は、「インターネット」という、とらえにくい対象をベースにしてビジネスを追求してきた多くの企業が、
実際に経験してきた教訓と努力の過程を紹介するものである。
 次のメッセージは、読者の方々への私からのチャレンジである。

「もう準備はできていますか」

シスコシステムズCEO
ジョン・チェンバース

「な? いきなりチェンバースに挑発されてもなあ・・・準備なんか、できてねぇーーー!! ガオーーーー」

東京ビジネス図書館 館長(涙)

(↑こんな人はほっといていいですw)


PART1では、「eエコノミーで成功するための戦略」を解説しています。

net readyを推進する4つの要素

net readyを可能にするのは、各企業に特有な4つの推進力である。
この4つがすべて揃って初めて企業は、ターゲットが絞られ、適切で、
その成果を測ることのできるインターネットビジネスを展開することができるのである。

eエコノミーがもたらすnet readyの11のトレンド

eエコノミーにおける新しい流れは合流してひとつの大きな流れとなり、
ビジネス行動の基盤そのものを定義し直す。
整然としたプロセスや、需要と供給における変化しない基準、セグメント化された価格設定、
そして大量生産といった従来のルールはeエコノミーでは効力を失い、無意味なものとなる。
すなわち、新しいトレンドが促進力となって、
eエコノミーでビジネスを行っていくための新しいフレームワークを生み出しているのだ。

戦略のオプションを知る

「eビジネス・バリュー・マトリクス」はeビジネス活動を評価するために考案されたツールである。
企業が業界の一断面に立って、インターネットビジネスという背景に
自らをどのように位置づけることができるか、また、
その評価からどのような戦略を導き出すことができるかについて述べていく。

eエコノミーにおけるビジネスモデルの拡張

eエコノミーで利用できるビジネスモデルは5つある。
そのいずれかに一心に取り組もうとするnet ready企業には、
無限のビジネスチャンスが待ち受けているのである。


そして、PART2では、持続的なeエコノミーバリューを生み出すためのテクニックが目白押しです。

製品と市場の変革

あなたの業界に存在するビジネスツールが気に入らなければ、新しいルールを創り出して、
競争相手をそれに従わせればよい。
過去から受けついできたルールは決して神聖なものとは限らないのだ。
それを変革すれば、ビジネスチャンスが開けるかもしれない。
製品と市場の変革は、eエコノミーで価値を生み出すために取り組むべき最初の
そして決定的に重要な局面である。

ビジネスプロセスの変革

eエコノミーで価値を生み出すために二番目に大切なことは、企業のあり方に目を向けることである。
企業の基盤となっているインフラを解体してみると、ビジネスプロセスを変革するための、
新たなチャンスが見えてくるのである。

業界の変革

eエコノミーで価値を生み出すために重要な三番目の次元は、業界そのものである。
戦略とは、ときに、ビジネスを行う業界そのものを定義し直すことである。
いや、それよりもよいのは、いっそのこと新しい業界を作ってしまうことなのだ。


最後にPART3では、net readyの実現を目指します。

シスコシステムズのnet ready

シスコがeエコノミーで成功を収めることができたのは、同社がインターネットのインフラを掌握し、
ルールを設定し、果敢に実行することによって、net readyとなれたからである。

混沌の中に秩序を見出す

インターネットはおそらく私たち全員がビジネスを行う第一のスペースとなるだろうが、
今はまだ、不確実性やリスクに備えができていない企業にとって不利な環境である。
だが、ありがたいことに、インターネットにおける成功は、net readyのひとつの役目であることが
証明されてきている。あなたの会社の態勢は整っているだろうか。


それでは、「シスコシステムズ」がお送りする、
インターネットビジネス成功への戦略を学んでみましょう。
全320ページは大変読み応えがありますが、
読者の方々には何かしら有益な知恵を身につけられますよう、
館長以下スタッフ一同、祈っております。



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