アングロサクソンになれる人が成功する なぜ彼らのビジネス・スタイ

アングロサクソンになれる人が成功する―なぜ彼らのビジネス・スタイルが最強なのか

アングロサクソンになれる人が成功する―なぜ彼らのビジネス・スタイルが最強なのか








仕事のグローバル化は、人間を変える

普通でない日本人への最高の激励!

金融ビッグバンは、金融の世界だけの話に決してとどまりません。
ビッグバンの本質が「市場原理の導入」にある以上、
銀行の淘汰は確実に進み、それは企業の淘汰を促し、
その行き着くところは人材の淘汰、すなわち「人材ビッグバン」です。


いままでの時代の成功者が必ずしも成功者ではなくなり、
いままでの時代においては脱落者、
あるいは脱落者の烙印を押されていたであろう人たちが、
輝かしいヒーローになるチャンスが訪れます。


それは、すでに自分の内面奥深いところに潜み、
これまでほとんど顔を見せることのなかった
アングロサクソン的な部分」、
すなわち「もう一人の自分自身」を解き放つプロセスです。

アングロサクソンの世界、それはたしかに非常に厳しい世界ですが、
その一方で、自分の実力を思いのまま発揮することのできる世界です。

平日の朝はだいたい7時、遅くとも7時30分ごろには会社に入ります。
それまでに「日本経済新聞」は一通り読んでいます。


机上のワーク・ステーションを使って、世界中のニュースを読みあさります。
同時に、前日の夜なかに入ってきた
自分あての電子メールにもすべて目を通します。


こうして、前日夕刻に自分が退社したあとの
世界の動きが完璧に頭に入り、
営業の「臨戦態勢」が整った午前8時ごろ、営業会議がはじまります。


昼休みの使い方はだいたい三通りです。
第一は、お客さんとのビジネス・ランチ。


第二は、同僚とのランチ。
毎回、同じメンバーと出かけるといったことは、まずありえません。
日ごろなかなか話をするチャンスのない人と積極的にランチをセットして、
ビジネスのための情報交換を図ります。
別に上司がそうしろと言うわけではなく、みんな自然にそうしています。


第三は、自席で一人で食事をすませるというケース。


アフターファイブの時間の使い方は、つぎのように分かれます。
第一は、お客さんとのディナー。


第二は、残業。これは完全に「自由意志」で行う残業です。
あくまで自分がやりたい仕事を、自分のペースでこなします。


第三は、同僚とのドリンクやデザート。
それは「上司の悪口を言うために、いつもの仲間と、いつもの居酒屋に行く」
といったものではありません。


第四は、スポーツ・ジムです。


第五は、まっすぐ帰宅です。
上司が残業していようとおかまいなしで、帰りたければさっさと帰ります。
しかしその鞄のなかには、
ぎっしりとレポートが詰まっているのが普通です。


さらに平日に加えて、土日もしばしば出勤します。
思い思いの時間にきて、自分のやりたい仕事だけをやって、
思い思いの時間に帰っていきます。

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第一に、このヘビーな日常は、彼(彼女)自身がデザインし、
彼自身がその流れをコントロールしています。
上司にああしろこうしろと言われて働かされているわけではありません。
あくまで自分の意志に基づいて、
自分がそうすることの意義と価値を見出しているから実践しているのです。


第二に、一日の時間の流れに、ビジネスとは無関係の
無駄な時間がほとんど介入していません。
会社はあくまでビジネスをするための場所であり、
その会社にいる人間が、そこに物理的に一緒にいるのは、
共通の目的を達成するためであり、一緒に生活するためではありません。

会社は「目的集団」であり、「生活集団」ではないのです。

無駄な会話、お世辞、無駄なエネルギーは自然に使わなくなります。
会社が目的集団である以上、そこでは見事な「公私の区別」が行われています。

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