怒れ!日本の中流階級

怒れ!日本の中流階級

怒れ!日本の中流階級








21世紀、「ブルジョア革命」が日本を変える

追い詰められた日本人へ

心からの同情を込め、
最高の日本分析家が解く21世紀ニッポン、
ただ一つの希望の道。


「おとなしい中流」が「怒れるブルジョア」に変わるとき、
この国のすべてが幸福な方向へ一変する!


深刻な経済危機のためにリストラが必要だと言われる。
そして、それはアメリカが押しつけた「グローバリズム」のせいだと言われる。

どちらも嘘だ。
日本人は相変わらずエリートたちにだまされている。

危機意識を利用したシステム温存がはかられているだけなのだ。

このままでは普通の日本人は搾取されつづける。

サラリーマンは酷使され、首を切られる。
それに代わる派遣労働者たちは初めからろくな保障を与えられない。
中小企業は差別される。


女性はますます不幸になり、
子供たちは将来を奪われ、ますますキレる。

日本のエリートたちは、システムが危うくなると、
国民に「一億一心」を求める。

財界の後押しで展開されている「日本をほめよう」キャンペーンがいい例だ。


自己愛を刺激し、
システムの現状維持に協力させようとしている。
得をするのはエリートたちだ。


日本の不幸の根本は、中流階級に何の政治力もないことだ。
こんな国は、先進国で日本だけなのだ。

多くの国が日本を見限り始めている。

日本を変えられるのは、
これまでわりを食わされてきた中流階級の怒りだけである。
ここで諦めては、永遠に救われない。


改革の必要が広く認識され、
エリート層だけでなく一般の人びとも
日本を根本的に改めなくてはならないと考えているにもかかわらず、
そのための政治的な行動に立ち上がる者は、
相変わらず周囲からうさんくさい目で見られて排斥される。

その結果、日本の現状はまったく変わらず、
無為に時間が過ぎている。

外国人・・・とりわけアメリカ人・・・は、
巨大な既得権益の存在が日本の政治経済を行き詰らせた原因だと指摘する。


大規模な改革は一部の者の特権を失わせるだけでなく、
社会にある程度の不安定をもたらすだろう。

なぜ日本人だけが、政治的麻痺状態を甘受してまで
それほどに変化を恐れるのか?
自分たちの望まない経済や社会の機構に
日本人がなぜ耐えつづけているのか?
政治家や官僚がなんら政治的な指導力を発揮せずに
自分の既得権益だけを目指し、
独裁的な政治を繰り広げる現実。

大半の日本人は現在だけに生き、
未来が何をもたらすかについては
あまり深く考えない傾向がある。
普通の人びとには未来を左右することはできない、という考えだ。

そんな考えは捨てるべきだ。

どこから日本を眺めても、つねに孤立しているように見える。


深まる一方でいっこうに消えない国民の憂鬱なムード。
知識人のひどい敗北主義。

日本の国民は情報から隔絶されている。

日本人は明らかに、自らつくりだした世界のなかに生きている。


現実の世界とはほとんど無縁の世界に生きている。

日本の現象がきわめて異常なことに、
どれほどの日本人が気づいているのだろうか?