日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日

ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。

朝からムシムシしてるなと思いましたら、雨が降ってきちゃいましたね。

これから一週間ほどは、すっきりしない空模様だそうです・・・

食欲の秋、読書の秋、ココロに栄養を与えるのに、最適な季節でもありますネ

そんな時には、『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』を読んで、ビジネスのヒントを見つけてください。

さて、今日見つけた『いい本』は、「拍手喝さい」したくなってしまいました、こちらの本です!


日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)



国家破産、預金封鎖、国民資産凍結、
もうその日は、目前に迫っている。

最後の社会主義国家は
いつ崩壊するのか?


いきなり、カウンターパンチですねw クラクラします・・・


2002年4月20日、アルゼンチンはデフォールトした。
バンク・ホリデーが実施され、
外貨(ドル)預金は強制的にペソに換えられた。

構造改革はかけ声だけ、株価は下げ止まらず、
失業者は街にあふれている。
すでに、日本はアルゼンチン状態にある。

・・・アルゼンチンがそんな状態になったって、知りませんでした・・・日本もそんな状態なんですか?

アルゼンチン経済の大崩壊は、日本の明日の姿だ。
欧米のエコノミストも、日本の金融関係者たちも、みなそう思っている。
残念ながら、この私もそのひとりだ。というのも、私は、次々と内外の関係者を取材し、
その誰もが日本経済の未来について有効な処方箋を持っていないことを知ったからだ。
とくに、前FRB議長 ポール・ボルカー氏の次のような見方には衝撃を覚えた。

「日本が現在置かれている状況は、これまでの経済学の教科書にはないものです。
先進国といわれる国でこのような状態に陥った国は、歴史上例がありません。
とはいえ、日本が抱えている問題は経済問題ではなく、政治問題なのです」

つまり、日本はいま全知全能を傾けて、独力でこの危機を脱出するしかない。

それは、ホントウなのですか?・・・

「日本は本当に不良債権を処理できるのか?
できるなら、なぜいままでしなかったのか?
その本当の理由は、政・官・業がヤクザと癒着しているからだ。
このことをハッキリ書いた本はこれまでになかったはずで、
日本の読者にはショックが大きすぎるかもしれない」

ロバート・ホワイティング
「これは、日本のメディアの記者にはけっして書けない本でしょう」

ジョナサン・ワッツ 『オブザーバー』紙 イギリス
「いま日本の経済危機を単独で論じても意味がありません。
しかし、日本の危機が近隣諸国に与える影響は座視できないのです」

ケン・ベルソン 『ニューヨーク・タイムズ』紙 アメリ


それでは、「はじめに」を読んでみましょう・・・

株価と不動産を合わせた日本の国富が、この十数年間で約1200兆円も失われた。
これは、1990年のバブルのピーク時の約40%に当たるという途方もない額である。
日本は太平洋戦争で国富の約25%を失ったとされているが、それと比べてみれば、現在の日本は歴史上最大の危機に直面していることになる。


「そうだ、そうだ! おれの小遣いは、以前の半分にまで減っちまったんだ!! ウオーーー・・・」

東京ビジネス図書館 館長男泣き・・・

こんな状態で、果たして日本は本当に不良債権の処理ができるのだろうか?

不思議なことに、日本の不良債権は毎年毎年増え続けている。
政府や銀行はことあるごとに、ある数字を発表してきたが、
その数字の根拠がどこにあるかはだれにもわからない。
つまり、毎回毎回ウソを並べ立ててきたのであり、最近では日本国民でさえまったく信用しなくなった。

不良債権の額は、しばらくすると以前の発表より、はるかに増えていることが多いですものね・・・

日本人はただ右往左往するばかりで、
人間にとってもっとも大切な勇気を発揮しないのではないか?
とくに政治家と官僚たちは、いつまでも現実から逃避し続けるのではなかろうか?

・・・そうとは気づいていない、現実逃避日本人が、大量にいますネ

本当は誰ひとりやる気のない日本の「構造改革」がじつはただの化粧直しだと判明した頃、
アメリカ経済もじつは粉飾決算による虚飾のニューエコノミーだということがバレてしまった。
エンロンワールドコムという大企業の犯罪は、世界中の投資家を震撼させた。
彼らは、この先世界的な恐慌がくるだろうと確信し始め、
いまや資産を防衛することだけに精力を傾けている。
こうなると、もはや誰も日本に関心を示さない。
もはやこれも自明だが、日本は独力で目前の危機を回避するしかないのだ。

なんだか、厳しい状況になってませんか・・・

この10年あまり、世界は日本に対していろいろなことを言ってきた。
それに対して、日本はさまざまに反応してきたが、結局はなにもしなかったに等しい。

10年経っても、不良債権処理が終わらない国ですからw

日本人はいまこそ自分自身の歴史に鑑みて、あの明治維新の改革精神を発揮すべきではなかろうか。
あのときの精神に立ち返り、世界中の意見、アドバイス、人材を集め、
本当の意味での大改革をすべきではないだろうか。
私は、それがさほど難しいことだとは思っていない。
しかも、まだ残されたわずかなチャンスはあるのだ。

これは、日本人が言うべき台詞ですよね? ほんとうは・・・


ヤクザが不況をつくった

不良債権にはヤクザが絡んでいる。

なぜ、日本は改革できないのか?

不思議なことに、この根源について、いまでも日本のメディアはほとんど報道していない。
そればかりか、日本のエコノミストたちも、なぜか口をつぐんだままだ。
つまり、このことは日本ではタブーとされているのであり、
もし、それを積極的に取り上げてしまうと、相当なプレッシャーがかかることになる。
もしかしたら、命さえ危ないかもしれない。
改革でいちばん最初になすべきことはなにかと聞けば、誰もが不良債権の処理と答えるだろう。
これは、いまでは小学生にもわかることだ。
では、なぜ、日本は不良債権の処理ができないのか?
それは、多くの不良債権にヤクザが絡んでいるからである。
すなわち、日本の不況は「ヤクザ不況」なのだ。
日本に現存する不良債権は、とても銀行の力だけでは解決できるものではない。
そんなことは、銀行の幹部ならみな承知しているし、
財務省金融庁、日銀の官僚たちから、政治家たちも先刻承知しているはずである。
なぜなら、彼らはほとんどがヤクザと関わってきたし、いまも関わっているからである。
どこの国にも闇社会と支配層の癒着はあるが、日本ほどそれが深い国は先進国では例がないだろう。
が、このことは、日本人なら誰でも知っていることなので、
これまでは、誰も表立って言わないできたのだ。
ここまで日本の金融システムをズタズタにした責任は誰にあるのか?
どうして日本経済は、奈落の底に向かって進みつつあるのか?
それを明確にしなければ、公的資金(税金)の投入を国民が納得するはずがない。


この本の中では、こんな『いい本』が引用されていますね・・・


アメリカを幸福にし世界を不幸にする不条理な仕組み

アメリカを幸福にし世界を不幸にする不条理な仕組み


それでは、どうして日本が「アルゼンチン・タンゴ」を踊ってしまうのか?

本書をジックリお読みくださると、謎が解けると思います・・・

これは全229ページですが、ペーパーバックなので読みやすいと思います。

読者の方々には、この本から、何かしら有益な知恵を身につけられますよう、

館長以下スタッフ一同、心よりお祈り申し上げます。


日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)