ヤクザ・リセッション

ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。

台風が近づいていますね。ほどほどでしたら恵みの雨。降りすぎないで頂きたいですねw

こんな雨の日は、『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』を読んで、本物のビジネスの力を身につけてください。

さて、今日見つけた『いい本』は、ダイジョウブデスカ(ガクブル)、こちらの本です。


ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (光文社ペーパーバックス)

ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (光文社ペーパーバックス)



『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』に続く衝撃の第2弾!


日本の不況を「ヤクザ不況」と断じた前作からさらに一歩踏み込んで、
信じがたい「政・官・業」とヤクザの癒着を描く。


バブル期に山口組と手を組んだ住友銀行
稲川会を助けた野村證券
イトマン事件、泉井事件などの経済犯罪と、それらに群がった政治家と官僚たち。
そして巨額の賄賂と暗躍した政商たち。
プラザ合意で日本を売り渡した中曽根康弘
ヤクザのおかげで首相になった竹下登などが、
いまの日本をダメにした張本人だ。


これらの腐敗構造は、「政・官・業・ヤクザ」の鉄の四角形となり、
いまも日本の改革をはばみ、そのツケをすべて国民にまわしている。
彼ら約5万人を刑務所送りにしなければ、
不良債権はなくならず、この大不況も終わらない。


日本は「失われた10年」の後も、「さらに失われる10年」を続け、救いがたい泥沼に落ちていく。
本当に、これでいいのか?


ヤクザに汚染された「政・官・業」が国民の金を奪い、いまの日本は運営されている。


欧米から見た日本は、民主主義国家ではない。
かつてのフィリピン、インドネシア中南米諸国と同じように腐敗した「泥棒国家」である。
これが、欧米から見た日本の「本当の姿」だ。
このことを、日本の国民自身が一刻も早く自覚して、政治体制を変えるべきだろう。



それでは、「はじめに」を、ドドーンと読んでみましょう・・・


(前著の『日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日』において)

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)

私が書いたのは、私が外国人ジャーナリストとして長年にわたって見続けてきた日本経済の実態であり、
日本がなぜ不良債権の処理ができないかについてであった。
私が用意した答えは、きわめて単純だった。
それは、「ヤクザが政・官・業とタッグを組んで阻止している」というもので、
日本の大恐慌は、ひと言で言えば「ヤクザ不況」だと断じたにすぎなかった。


しかし、誤解を招いてしまった。つまり、それは
「ヤクザさえ排除すれば不良債権問題は解決し、日本は不況から脱出できるのか」ということである。


まさか、コトはそこまで単純ではない。
大筋ではそうだとしても、問題解決には、いくつもの過程を経る必要があるからだ。
その過程では、いまも依然として抵抗を続けている「政・官・業・ヤクザ」の連合体の大反響があるだろうし、たくさんの犠牲者も出るだろう。


そして一時的にせよ大幅に経済が停滞するから、国民は覚悟せねばならない。
いわゆる「痛み」だが、それは小泉純一郎首相が言うような「まやかしの痛み」ではない。
が、この過程さえすぎれば、日本は間違いなく復活する。


いまの日本経済は「負け犬天国」だ


「日本の本当の不良債権はお金ではない。『政・官・業・ヤクザ』の癒着が本当の不良債権だ。
彼らが不良債権をつくり出し、いまやその人間自身が不良債権になっている。
これを、社会から排除しなければ、改革なんてできませんよ」
と言うと、みんなうなずいてくれる。
「そのとおりです」と言う。
しかし、その後にきまって、「そんなことはできないでしょう」と、付け加えるのだ。


なぜ、日本人はこうも簡単にものごとをあきらめてしまうのだろうか?
できないと決めつけて、誰かがやってくれるのを待とうというのか?


いまの日本経済を見てみると、金融機関が抱えている巨大な不良債権の先に、
経営不良企業群、いわゆるゾンビ企業群がある。
どうやっても立ち直る可能性がないのに、いまだ生かされている企業群である。
とっくに破産していていいのに、どう考えても不可解な政治的判断で、
次から次へと金がつぎ込まれ、延命させられている。


いまの日本経済は、ひと言で言えば、「負け犬天国」なのだ。
日本企業の少なくとも3割は、現在、実質破産状態にあるといえる。
生きている死体である。


ともかく、以前と同じレベルの生活を続けたい、生活水準は下げたくない、
痛みを避けたいと、問題を先送りにしてしまう。
このような企業を抱えていては、日本全体が破産してしまうのは時間の問題だろう。


日本には敗戦後半世紀以上の蓄積があるから、それでもなお一生懸命先送りすれば、まだ5年は生きのびるかもしれない。
しかし、その先に待っているものはなにか?
あえて書くまでもないだろう。


この本は次のような『いい本』がたくさん引用されています・・・


円の支配者 - 誰が日本経済を崩壊させたのか

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闇の帝王〈許永中〉―

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こんな恐ろしいこと、信じることは勇気がいることです。

だからといって、真実から目をそむけることはできませんネ。

これは全275ページ、邪魔にならないペーパーバックです。

読者の方々には、何かしら有益な知恵を身につけられますよう、

館長以下スタッフ一同、心より願っております。

ヤクザ・リセッション さらに失われる10年 (光文社ペーパーバックス)

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