ファンキービジネス−ヒジョーシキ人間にカイシャを開放せよ

ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。

さあ! 一週間の始まりですよ。

今週は、仕事も遊びも、ファンキー! でいってみましょうか??

『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』を読んで、本物のビジネスの力を身につけてください。

さて、今日見つけた『いい本』は、仕事が楽しくなりそうな、こちらの本です。


ファンキービジネス

ファンキービジネス


「ファンキー」が世界を変える。

これはビジネス書ではない。
資本主義の終わりを生き抜くためのハウツー本だ。


スウェーデンの経済学者コンビが、世界のビジネスマンを仰天させた。
2つのスキンヘッドの中身は過激で素敵な企みでいっぱい。

「だがここに小さな問題が一つ存在する。
カール・マルクスは正しかったということだ」


いきなり、飛ばしてくれますw なにが起きるかな?・・・

!

これからの企業社会は、もっとエキサイティングな場所になる。
そこでは、誰もがリスクを負ってものごとにチャレンジする起業家であるだけでなく、
才能ある人材に満ちあふれ、新しいアイデアや製品が次から次へと生み出されていく・・。
企業社会の姿がこのようにクリエイティブなものになりさえすれば、すべてがドラマティックに変貌する。
そこに新しく現れるのが「ファンキービジネス」なのだ!


ファンキーな発想がカイシャを変える


さあ、「日本語版への序文」です・・・

『ファンキービジネス』は人類のためのハウツー本だ。
エグゼクティブ向けの経営ハウツー本は山ほどあるが、
オレたとしてはごくフツーの人たち向けのハウツー本を書いてみようと思ったわけだ。
「人類のためのハウツー本だって?」と思うかもしれない。
でも今やますます多くの人々がより多くの自由を獲得しつつある。
つまりそれは、どんどんモノを選ぶ力を得ているってことだ。
それに合わせて世界中でこれまでの古いタイプの生き方は通用しなくなってきている。
ヨーロッパ然り、アジア然り、北アメリカ然り、もちろん日本だって例外ではない。
もはやこれまでの伝統的な社会の枠組みはオレたちのために何の責任も引き受けはしないだろう。
どんどん自由になるということは、それだけ個々人の責任が増えていくことを意味する。
もはや自分の健康はもちろん、教育や仕事のキャリア、そして自分の生活まで、
つまり自分のまわりのすべてのものに関して責任が問われるようになるのだ。
イギリスの経営学者、チャールズ・ハンディの言うように、
市場はそうしたそれぞれの責任の代わりになるわけではなく、単に効率化をうながすメカニズムにすぎない。
オレたちの生きているこの時代の世界に広がった市場経済は、良し悪しでも善悪の問題でもないのだ。
ただそのようなものとして存在しているだけである。
市場経済の生む資本主義はマシーンなのだ。
ただしそのマシーンにはタマシイなんてものはない。
オレたちはただ、これからもそいつとうまくやっていかなければならないのだ。
これからの新しい福祉社会は北欧のメーカーのイケアがデザインしたもののようになるだろう。
つまり、みんな自分でそれぞれ作りあげていかなければならなくなる。
そこで生き残ってうまくやっていくためには、知識を武器にすることが必要になるのだ。
『ファンキービジネス』は自己啓発本でもあるが、そこらへんの癒し系本とは違う。
なぜなら「こうすればいい」という答えを指し示すような本ではなく、どちらかと言えば、
今現に起こっているさまざまな変化について「これはどうだろう?」と考える機会を与える本だからである。
それはオレたちの社会についてのことだったり、経済または企業のことだったり、仕事のことだったり、
そして自分たちそれぞれの生活についてだったりする。
オレたちは自分たちを現代の武器商人と呼んでもいいくらいである。
というのは、オレたちがこの時代で最も力のある最終兵器、すなわち知識を扱っているからだ。
オレたち自身、『ファンキービジネス』を書いたプロセス自体がセラピーの一部みたいなものだった。
オレたちの目指したものは、自分たちの目の前に広がっている今の社会的経済的なな風景を描ききること、
そこに決定的な問題を導き出したうえで、一見何の関連性もないその世界に構造的な視点を提供することだった。
もちろんそれだけではない。
何しろビジネスの領域で、博士号を持っているなんてことは屁でもない。
自分が出席したパーティーで「あなたがやっていることはどんなことですか?」
なんて質問に素直に答えようものなら、
たいていの場合他人から相手にされなくなってしまうってことだ。
このようにほとんどの人は、
ビジネスや経済学なんぞ退屈で自分には関係ないと思っているようである。
だからこそオレたちは『ファンキービジネス』という本で、
自分の友人やその他の人たちにそういった認識は必ずしも正しくないぞ、ってことを示したかったのだ。
経済学の理論は、やろうと思えば何にだって適用できる。
それはマドンナであろうがマイクロソフトであろうが、スピルバーグであろうが、ソニーだろうが、
彼らの成功の秘訣は同じように分析できるものなのだ。


もう、ファンキーすぎて、クラクラしてきました・・・
そして、「まえがき」も読んでみましょうか・・・

アクシデントの時代へようこそ!
非常ベルが間断なく鳴り、驚きがすべてを支配して、
誰も明日に何が起こるのか予測できない時代へ、熱烈歓迎!
もしも、未来を知りたいと思うのなら、他の本をあたったほうがいい。
こいつは未来について語る本ではない。
この本は、オレたちが今この瞬間に住んでいるファンキーな世界について書かれたものなのだ。
つまり、オレたちは、すでに未来に足を踏み入れているのだ。


え? もう、ついていけませんか? ダメですよ、これからなんですから・・・


引き続きまして、第1章です・・・

「ワーキング・クラスのヒーローってのは、悪かない仕事さ!」
ジョン・レノン
第二次世界大戦後、40年あまりに亘って資本主義陣営と共産主義陣営との間で
派手にドンパチが繰り広げられた東西冷戦は、20世紀最大のゲームだった。
いたるところで両陣営の代理戦争が勃発し、「007」シリーズも真っ青のスパイ合戦が行なわれ、
オリンピックではメダルの数が競い合われた。
しかし、結局、オレたちの資本主義陣営は勝ったのだ!
現代は資本主義が勝利を収めた時代なのだ。
ベルリンの壁の崩壊以来、戦勝ムードが資本主義国を支配している。
資本主義は勝利したのだ。
だがここに小さな問題が一つ存在する。カール・マルクスは正しかった、ということだ。


な、な、な、!、なんですとー!??・・・

労働者自身が、決定的な生産の手段となる重要な社会資本を所有すべきだ、というマルクス主義・・・
オレたちも、その考え方には大賛成だ。
だいたいその考え方に反対する理由なんて見当たりはしない。
ただオレたちは、「彼らが正しかった」という事実を冷戦中に理解するだけの洞察力がなかっただけなのだ。
いまや労働者たちは、最も重要な生産手段をコントロールしている。
じつに様々な人々が脳みそを使い、時に新たな富を生み出している。
近代の会社組織において、人々の労働の70〜80%は、すでに頭脳労働なのである。
もう、お分かりだろう。
現代における主要なその生産手段とは、灰色で、重さ1.3キログラムほどの小さなもの。つまり人の脳みそってわけだ。
オレたちの脳みそは、地球上のいかなるコンピュータよりも優れた性能を持っている。
ジョン・F・ケネディも正しかったように思える。
彼は「人間は依然として最も素晴らしいコンピュータだ」と発言していたからだ。
人間は新しいアイディアを考えたり、新しいルールを発明したり、
感性を磨いたりすることによって、クリエイティブであり得る。
しかしコンピュータにはまだ、同じことはできない。
人間の脳みそは、素晴らしいデザインが施され非常に複雑である一方で、
とてもシンプルで使い勝手が良いのだ。
脳みそは株主や投資ファンドや他の誰にもコントロールされていない。
ジョージ・ソロスは、通貨やマーケットに影響を及ぼすことはできるかもしれないが、
あなたの脳みそをコントロールすることは不可能なのだ。
政府という政府が、世界中でプロパガンダを実行することができる。
しかしあなたの脳みそは、あなた自身のものなのだ。
脳みそは、どんなことがあろうと永遠に、国家や資本ではなく、
個人によってコントロールされるのである。


「オレの脳みそは、・・・嫁さんによって、かなりの部分コントロールされているような・・・」
東京ビジネス図書館 館長談


勝敗を決するのは脳みその力だ!

パーフェクトな性能を誇り、誰もが個人のものとして所有している人間の脳みそは、原材料や激しい肉体労働、資本など、
これまでの経済活動を支えてきた伝統的な生産手段に打ち克ちつつある。
モノの価値は、もはや金属やエンジンなどに宿ったりはしない、そうではなく、
価値はカタチのない無形のものに宿るのだ。


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ファンキーーーー! いぇーいw


ワクワクしてきますネ。こんなおもしろい「いい本」はめったにないでしょう。

これは全429ページ、でも、一気に読めると思います。

読者の方々には、何かしら有益な知恵を身につけられますよう、

館長以下スタッフ一同、心より祈っております。

ファンキービジネス

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