ずぶとい国、ずるい国、そしてバカな国

ずぶとい国、ずるい国、そしてバカな国

ずぶとい国、ずるい国、そしてバカな国

目次

第1部 アメリカのパラダイム変化―「話し合いが通じない敵」に直面した「世界の警察」(「新時代のアメリカ外交」を体現するブッシュ2期目の4年間
新世紀の軍事戦略「ラムズフェルド・ドクトリン」を採点する
1世紀続いた「棍棒外交」の転換―ライス国務長官誕生の「衝撃」)
第2部 中東のパラダイム変化―「民主主義不毛の地」で発生した2005年1月の「激震」(アラファト死去で動き出したパレスチナ民主化
「2005年1月」は世界史の1ページに燦然と輝く
ブッシュ「大中東構想」の到達点
イスラエルでも萌芽しつつある「アラブとの共存」の声)
第3部 ザ・ラスト・ウォーへ突き進む世界―中国・北朝鮮・ロシアがバラ撒く最終覇権戦争の火種(世界最終覇権戦争は「民主主義vs独裁主義」の頂上決戦となる
アメリカが中国に打ち込んだ楔―「中国版・オレンジ計画」 ほか)
第4部 漂流国家・日本はどこへ行くのか―「新世界大戦の時代」を生き抜くための処方箋(単なる「水運び」ではなく自衛隊が担うべき「民主主義の戦い」
「日本の政治家・外交官が学ぶべき外交の賢人」たちの4つの知恵
日本と世界との「インテリジェンス・ギャップ」は広がるばかり
国家の将来を語り、国民を勇気づける「グレート・コミュニケーター」の必要性
世界に「親日」を育てられない日本外交の弱体)
第5部 そして世界に「大人」はいなくなった―「みんなで仲良く」の多国間協調幻想から目覚めよ!(「世界一贅沢な写真撮影会」に堕したG8サミット
拡大路線の末に外交も軍事も統一できなくなったEU
日本にとって「安保理常任理事国の椅子」は百害あって一利なし1
国連は「田舎外交官・アナン」の玩具に成り下がった
国連はもはや「学級崩壊の小学校」!)


出版社 / 著者からの内容紹介
世界に渦巻く「多国間協調幻想」を斬る!
2001年9月11日の米同時多発テロを境に、世界のパラダイムは大きく変貌した。イラク戦争決議での米欧対立、北朝鮮核開発を巡る6か国協議の迷走、 EU憲法の否決、そして国連の形骸化これらはいずれも「多国間協調主義」の限界を物語っている。もはや世界は「話せばわかる」時代ではなくなり、「話しても解決できない」時代に入った。こうしたなかで、多くの国々はいまだ「話せばわかる」という「幻想」に拘泥し、それが結果として「無法国家の増長」を招くという悪循環を引き起こしている。ずぶとい国、ずるい国、幼稚な国、軟弱な国が蠢く世界は、まさに「学級崩壊の教室」だ。「子供ばかりになった国際社会」はどこへ行くのか。国際ジャーナリスト・落合信彦氏が分析する。

内容(「BOOK」データベースより)
「学級崩壊」する国際社会。「話せばわからない」から世界はこうなった。

内容(「MARC」データベースより)
アメリカ、中東、中国、北朝鮮、ロシア、そして日本。9.11以降の国際社会のパラダイム変化を鋭く読み解き、「学級崩壊」する国際社会の危機を警告する。『SAPIO』連載を加筆再構成し単行本化。