トム・ピーターズのマニフェスト(1)デザイン魂

トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)

トム・ピーターズのマニフェスト(1) デザイン魂 (トム・ピーターズのマニフェスト 1)

目次

第1章 デザイン 新時代の企業の「魂」
第2章 デザインの効用 美しいシステム
第3章 行動するデザイン 忘れられない経験を与えてくれる
第4章 経験の一歩先 「夢ビジネス」をものにする
第5章 デザインの頂点 心からわき出るブランディング


出版社/著者からの内容紹介
経営の〈超グル〉と呼ばれる世界的エコノミスト トム・ピーターズが日本で5年ぶりに放つ待望の新シリーズ刊行開始!
ビジネス書の概念を打ち破る全ページカラー!
情熱と活力と色彩がほとばしる1冊!

「革命」が必要だ。今すぐに。

「新たな付加価値」が『製品』や『サービス』の質から生まれる例は減少する。増えるのは、「それ以上の何か」から生まれる例だ。その何かとは『経験』、または『ブランド』、そしてまた『デザイン』と呼ばれるものだ。

内容(「BOOK」データベースより)
狂気と混沌の時代よ、ようこそ!デザイン、それは愛!嫌悪!とりこにするもの、と・り・こ!簡潔さと才能の幸福な結婚だ!そして、夢!夢!夢!情熱の経営グルが4年を費やして贈る待望のシリーズ第1弾。

内容(「MARC」データベースより)
トム・ピーターズが、激動の時代に「生き抜こう」とする人たちに贈るエッセンス。1では、デザインに関するビジネスの真髄についてまとめる。


翻訳者の声

日本におけるトム・ピーターズの最新刊は2000年春でしたから、ファン待望の新刊、という言葉は大げさではないでしょう。今回のマニフェストシリーズも、ビジネスの本質を刺激的な言葉でズバリと衝いています。本書「デザイン魂。」と同時に「リーダーシップ魂。」を同時に刊行、この2冊に続いて12月にはさらに2冊、「タレント魂。」「トレンド魂。」をお届けできる予定ですので、そちらにも注目していただければ嬉しいかぎりです。

表紙のイメージだけではなかなかわかりにくいかも知れませんが、今回のシリーズは、従来のビジネス書とは全く違った体裁になっています。私に課せられた仕事は、あまたのファンの期待を裏切らない鋭い内容と原書のいかにも“楽しい”雰囲気をそのまま日本語に表現することでした。幸いなことに、それは同時に、私が取り組みたい課題でもありました。その上本書の場合、翻訳にあたって、従来には遭遇したことのない困難な条件が立ちはだかっていました。それは、

ビジネス書そのものを生まれ変わらせるというピーターズ自身の意向のもと、判型からデザイン、フォントに至る全てを原書と同一にするために、翻訳文も原書の雰囲気そしてスペースの両方にぴったりあてはめなければならない、

ということでした。ご承知のように、英語を日本語に翻訳すると、2割から3割分量が増えるのが常です。そこで要求されたのは、映画の字幕のように原意をいかにコンパクトに表現するか、という課題です。翻訳に携わる者として、これは非常に困難ではあるものの、今までとはまったく異なる達成感を味わえる課題となりました。

したがって今回の仕事は、コンパクトな表現を見つけながら、しかも同時に、トム・ピーターズ独特の言い回し、軽妙なことばの使い方を読者が楽しめるような翻訳にする、という文字通り、チャレンジングなものとなりました。

私自身にとって幸運だったのは、トム・ピーターズと毎日“真剣勝負”をするつもりで翻訳に取り組めたことでした。その思いを巻末の「訳者あとがき」で表現しています。同時にこの訳者あとがきは、あえて、従来の類型からは完全に逸脱した文章にしました。ピーターズが従来のビジネス書の類型を壊す試みをしているのをひしひしと感じるにつけ、結局私自身も知らず知らずのうちにその薫陶を受けていた、というわけです。

「外見」を裏切らない内容によって、読者諸氏にトム・ピーターズの世界をご堪能いただければ、訳者としてそれに勝る喜びはありません。