日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)

日本がアルゼンチン・タンゴを踊る日 (光文社ペーパーバックス)








国家破産、預金封鎖、国民資産凍結、
もうその日は、目前に迫っている。

最後の社会主義国家は
いつ崩壊するのか?

2002年4月20日、アルゼンチンはデフォールトした。
バンク・ホリデーが実施され、
外貨(ドル)預金は強制的にペソに換えられた。

構造改革はかけ声だけ、株価は下げ止まらず、
失業者は街にあふれている。
すでに、日本はアルゼンチン状態にある。

アルゼンチン経済の大崩壊は、日本の明日の姿だ。
欧米のエコノミストも、日本の金融関係者たちも、みなそう思っている。

「日本が現在置かれている状況は、
これまでの経済学の教科書にはないものです。
先進国といわれる国でこのような状態に陥った国は、
歴史上例がありません。
とはいえ、日本が抱えている問題は
経済問題ではなく、政治問題なのです」
    ・・・ポール・ボルカー 前FRB議長
「日本は本当に不良債権を処理できるのか?
できるなら、なぜいままでしなかったのか?
その本当の理由は、政・官・業がヤクザと癒着しているからだ。
このことをハッキリ書いた本はこれまでになかったはずで、
日本の読者にはショックが大きすぎるかもしれない」
    ・・・ロバート・ホワイティング
「これは、日本のメディアの記者にはけっして書けない本でしょう」
    ・・・ジョナサン・ワッツ 『オブザーバー』紙 イギリス
「いま日本の経済危機を単独で論じても意味がありません。
しかし、日本の危機が近隣諸国に与える影響は座視できないのです」
    ・・・ケン・ベルソン 『ニューヨーク・タイムズ』紙 アメリ

株価と不動産を合わせた日本の国富が、
この十数年間で約1200兆円も失われた。


こんな状態で、果たして日本は本当に不良債権の処理ができるのだろうか?

不思議なことに、日本の不良債権は毎年毎年増え続けている。

政府や銀行はことあるごとに、ある数字を発表してきたが、
毎回毎回ウソを並べ立ててきたのである。


日本人はただ右往左往するばかりで、
人間にとってもっとも大切な勇気を発揮しないのではないか?

政治家と官僚たちは、いつまでも現実から逃避し続けるのではなかろうか?

不良債権にはヤクザが絡んでいる。
日本の不況は「ヤクザ不況」なのだ。


銀行の幹部、財務省金融庁、日銀の官僚、政治家、
彼らはほとんどがヤクザと関わってきたし、いまも関わっている。
このことは、日本人なら誰でも知っていることなので、
これまでは、誰も表立って言わないできたのだ。

ここまで日本の金融システムをズタズタにした責任は誰にあるのか?
どうして日本経済は、奈落の底に向かって進みつつあるのか?

それを明確にしなければ、
公的資金(税金)の投入を国民が納得するはずがない。

本の学校では、
「日本は三権分立の民主国家」と教えているが、それはウソである。
日本のメディアは、
「日本には政治家・官僚・財界という癒着構造がある」とよく言うが、
それもウソである。