アメリカの世界戦略を知らない日本人 「イラク戦」後、時代はこう動








中東、北朝鮮、中国。そして日本は・・・。

ブッシュ政権要人の肉声から
読み解く驚愕のシナリオ!

ブッシュ大統領の率いるアメリカ軍が、
かつてのメソポタミア文明の中心、イラクに侵攻すれば、
十字軍によるクリスチャンのイスラム攻撃以来
一千年ぶりの戦いになる。


メソポタミア文明の中心地に対して、
アメリカ軍が21世紀の最先端の技術を駆使した強力な軍隊を送り込み、
力でイスラム勢力を制圧する。

だが世界最強になったアメリカ軍といえども、
軍事力だけで世界を動かすことは難しい。

ブッシュ大統領イラクに対する戦争によって
中東の地図を書きかえようとしている。


これまでイラクサダム・フセインは、
その強大な政治力を駆使して、サウジアラビアに脅しをかけ、
サウジアラビア国内の強硬な革新勢力を手なずけながら
サウジアラビアの石油を実質的に動かしてきた。

世界最大の産油国サウジアラビアは、
国内の腐敗した政治と過激派の対立を
サダム・フセインに利用されてきたのである。

イランの保守的な宗教家たちは、
サウジアラビアの資金を利用し、兵器をソビエトから買いつけ、
パレスチナのテロリストに提供し、イスラエルに対する戦いを続けてきた。


サダム・フセインはこのイランの行動も助けてきた。


アメリカがITによる最新技術を駆使して力でサダム・フセインを追い落とし、イラクを占領した結果、中東が変わり、
同時に中東を支持してきたヨーロッパの政治的な立場が崩壊する。

ヨーロッパの人々にとって中東は自分たちのものであった。

ヨーロッパの国々は、かつては支配し、
いまだに宗主国として影響を持つ中東を、
アメリカが軍事的に占領してしまうことに
耐えられない思いを抱いているのである。

「中東の地図など嵐が吹けば砂丘のように変わってしまう」
    ・・・リチャード・パール アメリカ国防政策会議議長

アメリカ軍が中東の真ん中に居座り、
軍事的に中東全域ににらみをきかすことは当然のことながら
世界の石油事情に直接的に関わり合ってくる。


膨大な石油資源がアメリカの軍事力の下に置かれるわけであり、
ヨーロッパとしてはそうした動きを黙って見過ごすわけにはいかない。


アメリカが膨大な石油資源を自由に動かすことができるようになるだけでなく、
世界各国の反対にもかかわらず、
ほとんどアメリカひとりだけでイラクとの戦争を行えば、
世界におけるアメリカの政治的および軍事的な立場を確立することになる。

イラク軍は湾岸戦争当時よりもはるかに弱くなっている。
戦争が始まればすぐ壊滅してしまうだろう」
    ・・・リチャード・パール アメリカ国防政策会議議長

「これまでアメリカ空軍は大規模な輸送作戦を行うため、
他の国や民間航空会社の協力を要請してきた。
有事の際には日本をはじめ、
世界各国の空軍や民間航空の協力が必要だった。
だがC17をふんだんに使えば、アメリカはアメリカだけの力で、
またたく間に後方支援体制をつくりことができる」
    ・・・アメリカ空軍首脳


アメリカ軍は今度のイラクに対する攻撃にあたって、
日本の協力をほとんど求めていない。

アメリカ軍が送ってほしいのは戦闘部隊で、
後方支援の協力はほとんど必要ないと思っている。

「韓国のアメリカ軍や沖縄の海兵隊
現地から引き抜いて中東に送ったりすれば、
金正日は、アメリカ軍が兵力の不足に悩んでおり、
朝鮮半島では軍事行動ができないとアメリカを軽蔑するだろう」
    ・・・アメリカ軍首脳


アメリカはサダム・フセインを片づけるまで
すべてを停止しておこうなどとは考えていない。

金正日を攻撃するのはサダム・フセインを追放してからだ。
だがそういったからといってサダム・フセインを片づけるまで、
金正日に何もしないというわけではない」
    ・・・リチャード・パール アメリカ国防政策会議議長