日本人だけが知らない日本のカラクリ

ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。

残暑もひと段落といった感じで、涼しい日が続いて過ごしやすいですね。

気のせいか空が高くなったような・・・秋の気配を感じますw

それでは今日も、『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』で、ココロに栄養を。

さて、今日見つけた『いい本』は、ちょっと恐ろしくなってしまうタイトルの、こちらの本です。　

日本人だけが知らない日本のカラクリ

「訳者あとがき」を読んでみましょう・・・・・・

この本には、私たちがよく知る日本人が多数、登場する。
忘れかけていた社会問題が書かれている。
毎日、鼻をつきあわせている生身の日本人、いや、欠点と悩みだらけのわが身を、あらためてみせられる。

ぎょ、そうなんですか？

世紀末の世界にあって、ナンバーツーの経済大国。
だが、かつて日本礼賛論ブームをあおった輝かしいイメージは、西欧ではすっかり鳴りをひそめた。

そうですね、かつての自信はどこへやら・・・

外にたいしては、まともな自己主張も意思表示もできず、
内にあっては、改革はおろか、過去の後遺症の手当てすらできそうにないリーダーたち。
それにたいして一般国民は、おのおのが属するイエに収まり、
セケンに順応し、声をあげようとしない。

・・・図星です・・・

知識人は堂々と歴史を書き換え、詭弁を弄して体制をささえる。
自由な言論は、張りめぐらされた包囲網によって巧みに妨げられている。
どうみても民主的な社会ではない。

仰るとおりです・・・

たしかにスミスは野心的かもしれない。
日本の政治、社会、文化はもとより、精神構造にまで踏みこんでいる。
最近の多くの日本論と異なり、経済や社会制度に偏ってはいない。
注目すべきは、日本がいまある苦境の遠因を、彼なりに、歴史に探った点である
・・・・・・封建時代に、占領政策の「逆コース」に、そして天皇制に。

あ、けっこう深いところを突いてきてるようですね・・・

スミスは、西洋人ないしアメリカ人の「われわれ」の側から、「彼ら」（日本人）をみるという立場をはっきりさせて書いている。
ただし、さすがに徹底した取材をしている。
安部公房、大江健三郎、江崎玲於奈などの国際的著名人、現役の政治家、学生から、
サーヴィス残業をしいられている銀行マン、ニュービジネスで成功した中小企業人、
「ザイニチ」と呼ばれる日本人、働く女性や受験生、中核派の幹部まで、対象は驚くべき広い層にわたる。

どうなんでしょうか？　いくら多くの人を取材したからといって、本当に理解したといえるのか・・・

そのうえ日本家屋にわざわざ住み、日本各地をくまなく見てあるき、
眼に映ったままをつぶさに記録している。社会の傷口にもふれる。
が、日本人をあらたに類型化したり、枠にはめようとしない。

・・・お見それしましたw

「いわんや、このような世界の根底にひそんでいる不思議さ・・・心理的な不思議さ・・・には、
目に見える外見の不思議さをはるかに超える驚くべきものがある。」

ラフカディオ・ハーン『日本・・・一つの試論』1904年

「実を言えば、日本全体がまったくの作り事なのだ。そんな国はない、そんな国民もいはしない」

オスカー・ワイルド　1889年

参考文献が非常に多いのですが、その中から気になったものを・・・

ザ・ジャパニーズ・トゥデイ

ジャパン・アズ・ナンバーワン

表徴の帝国 (ちくま学芸文庫)

菊と刀 (講談社学術文庫)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (1)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (2)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (3)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (4)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (5)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (6)

天皇の陰謀―隠された昭和史 (7)

戦争の記憶―日本人とドイツ人 (ちくま学芸文庫)

日、出づる国、再び―元ワシントン・ポスト東京支局長が明かす戦後日本の軌跡

ジャパニーズ・マインド

日本占領革命 上―GHQからの証言

日本占領革命 下―GHQからの証言

「甘え」の構造 [新装版]

人種偏見―太平洋戦争に見る日米摩擦の底流

日はまた沈む―ジャパン・パワーの限界

沈まない太陽

天皇の逝く国で

日米新時代をどう切り開くか

歴史の終わり〈上〉歴史の「終点」に立つ最後の人間

歴史の終わり〈下〉「歴史の終わり」後の「新しい歴史」の始まり

佐川急便を内部告発する―元幹部が明かす知られざる実態

二十一世紀の資本主義

性の奴隷 従軍慰安婦

20世紀の歴史―極端な時代〈上巻〉

20世紀の歴史―極端な時代〈下巻〉

創られた伝統 (文化人類学叢書)

名誉と順応―サムライ精神の歴史社会学 (叢書「世界認識の最前線」)

昭和史と天皇 (岩波セミナーブックス)

出雲からの挑戦

日本の地下帝国 (実学百論 2)

ヤクザ

決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈上巻〉

決定版 大国の興亡―1500年から2000年までの経済の変遷と軍事闘争〈下巻〉

富士銀行行員の記録

彼方をめざして―ネーションとは何か

外国人―我らの内なるもの (叢書・ウニベルシタス)

新ケインズ主義の時代―国際経済システムの再構築

現代権力論批判

空虚な楽園―戦後日本の再検討

日本における近代国家の成立 (岩波文庫)

コメの人類学―日本人の自己認識

江戸から東京へ―町人文化と庶民文化

真珠湾は眠っていたか (2) 世紀の奇襲

エイジアン・パワー〈上〉

エイジアン・パワー〈下〉

ライシャワー自伝

ザ・ジャパニーズ―日本人

ライシャワーの見た日本 (徳間文庫)

孤独な群衆

ハーン、モース、グリフィスの日本

オリエンタリズム

告発 住友生命―私は黙っていられない 元住友生命社員の告発! (Yell books)

占領1945~1952―戦後日本をつくりあげた8人のアメリカ人

告発 自動車業界 (Yell books)

大接戦―日米欧どこが勝つか

日本 権力構造の謎〈上〉 (ハヤカワ文庫NF)

日本 権力構造の謎〈下〉 (ハヤカワ文庫NF)

ママ、どうしてあんなに勉強しなくちゃいけないの

バブル・エコノミー 日本経済・衰退か再生か

続・はみ出し銀行マンの勤番日記―「社畜」たちが織りなすアンソロジー

画像のない本が多いですし、なかなか手に入りにくくなっている本が多くなっていますね・・・
１冊でもお手に取っていただいて、読んで頂けると嬉しいですw
読者の方々には、何かしら有益な知恵を身につけられますよう、
館長以下スタッフ一同、心より祈っております。

日本人だけが知らない日本のカラクリ