CEOアカデミー
ビジネスパーソンの皆様、こんにちは。
夜になると、ずいぶんと涼しくなりました。洋服の選択が難しく感じてしまいますね。
今朝など、寝冷えしてしまいそうになってしまいました。気をつけなければいけませんねw
『東京ビジネス図書館』がご紹介する『いい本』を読んで、本物のビジネスの力を身につけてください。
さて、今日見つけた『いい本』は、社長になってみたいかも?、こちらの本です。
- 作者: デニス・C.ケアリー,マリー・キャロライン・フォンヴァイクス,Dennis C. Carey,Marie‐Caroline Von Weichs,鈴木主税,桃井緑美子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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全米最高のビジネス教育スクールの
エッセンスをまとめた講義録。
世界的企業のトップ経営者が、若手CEOやCEO予備軍に、
組織運営や企業経営の極意を講義する・・・
それが、毎年ニューヨークで開かれる「CEOアカデミー」だ。
ラリー・ボシディ(ハネウェル・インターナショナル)、
マイケル・アームストロング(AT&T)、ジョン・スメール(GM)らが、
自らの体験を交えながら、
次のようなケースについて具体的に語る。
●市場そのものがなくなったとき、どうすべきか
●不祥事で混乱した会社を立てなおすには、どうすればいいか
●取締役会とのあいだに有益な関係を築くには、どうすべきか
●合併戦略が実行段階で阻まれたら、どう対処するか
●メディアとの良好な関係を築くには、どうしたらいいか
「はじめに」は、ラリー・ボシディ(ハネウェル・インターナショナルおよびアライド・シグナル元会長兼CEO)が、書いています。
CEO(最高経営責任者)がその職務に就くとき、
まず前任者がはたせなかったことにとり組まなければならない。
「生き残るには何をなすべきか」という問題だ。
同情を求めていると思われては困るので、自明の事実を言わせてもらおう。
大企業のCEOは、この世で最高の仕事の一つである。
報酬が高いからというわけではない。
この仕事の最もすばらしいところは、仕事そのものにある。
世界のありかたに影響をおよぼすような決定を下せるチャンスである。
それは覇気に富む人間が求めること、
すなわち何かを変えることだ。
会社が有名な大企業なら、歴史的な偉業をなし遂げるチャンスを手にしている。
CEOは世界で最もエキサイティングな仕事への黄金の切符を与えられるのだ。
ただし、その切符を握りつづけるのは楽ではない。
それをもつに値する人間であることをつねに示さなければならないからだ。
1999年から2001年のあいだに、アメリカの大企業367社のうち57%のCEOが解任された。
CEOの仕事にかんして、その地位が不安定になったことに加え、何かほかにも変化があっただろうか。
ビジネス、投資、投資家の性質が変わった。
とくに顕著な次の3つの変化について考えてみよう。
利害関係者の要求が厳しくなっている
期待が高まっている
競争が激しくなっている
信頼性にたいして企業と一般大衆・・・とくに企業と投資家・・・のあいだに大きな溝があることを考えると、
明らかにこれらの困難はかつてないほど大きくなっている。
大半の企業とそのリーダーにしてみれば、世間からの信用が落ちたことはどう見ても不公平だ。
だが、嘆いたところではじまらない。
われわれにできるのは、問題にとり組むことだけだ。
CEOは突きつけられた課題を前にしてぼやいている暇などない。
すぐに対応しなければならないのだ。
CEOアカデミーは、先見の明のあるリーダーシップを身につけるための便利なツールである。
CEOがとり組むべき問題について経験者から学びつつ検討できる。
またとない機会だ。
企業経営の青写真を示すことはできないにしても、
経験者の立場からCEOの仕事への洞察をもたらすことはできる。
どんなアプローチが有効で、どれが有効でないのか。
実際にそれを見いだせた人、あるいは失敗から状況を好転させた人の視点から語ることは、
どんなに洞察に満ちた学術的な文献やセミナーにもできない。
多くを期待され、早急に結果を求められる今日のビジネスの世界で、
CEOはなによりもまず最優先すべき現実の問題に集中しなければならない。
状況が好転するのを待つのではなく、生き残るために何ができるのかを考えるのだ。
追求すべき戦略、プロセスの導入、経営幹部の評価方法など、CEOは目下の現実に対応しなければならないと同時に、
こんな疑問にもとり組まねばならない。
「時間の使い方に無駄はないだろうか。チームの指揮に判断力が活かされているだろうか」
また、他社の成功を見て自らに問いかけもする。
「彼らはなぜより大きいマージンを得ているのか。なぜ政府にうまく対応できるのか。どうやって株価を上げられたのか」
もちろん他社から学べないことも理解し、
どの企業のどの分野にもある固有の問題に対処しなければならない。
CEOが何をおいても最初に覚悟すべきことは、どれだけ学ぶことが多いか、である。
そして、その次に、学ぶ機会がどれほど少なく貴重であるか、ということだ。
それでは、CEOからの本物の経営ノウハウを学びましょう。
これは全361ページ、これくらいの厚さ、CEOになる人なら、へっちゃら?
読者の方々には、何かしら有益な知恵を身につけられますよう、
館長以下スタッフ一同、心より願っております。
- 作者: デニス・C.ケアリー,マリー・キャロライン・フォンヴァイクス,Dennis C. Carey,Marie‐Caroline Von Weichs,鈴木主税,桃井緑美子
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2004/08
- メディア: 単行本
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