ごめん!

ごめん!

ごめん!

目次

第1章 今回の裁判結果がもたらす影響とは(金額の多寡よりも重要なこと
和解したことは今でも納得していない ほか)
第2章 私が発明した青色LEDとは(四〇四特許は青色LEDの基本技術だ
四〇四特許には代替技術などない ほか)
第3章 日本の司法制度は腐りきっていた(裁判では公平と正義が貫かれるべきだ
国民主権の日本で裁判も国民のためにある ほか)
第4章 これからの日本が心配だ(四年間の裁判を振り返って
資源のない日本が生き残っていくには ほか)


出版社/著者からの内容紹介
~先日、和解した青色発光ダイオード裁判。しかし、その結果の意味するところが、あまりに伝わっていない事実。「200億円」という金額と「中村修二は欲の皮がつっぱっている」という僻みからの巷間の意見。技術を理解しないメディア報道。偏った判断の司法。これらの結果、何一つ真実が伝わらず、結果として、優秀な技術者の報酬に上限をつけてしまいました~~。その結果、技術立国日本の終焉が証明されたようなものです。つまり、日本の技術者は、いくら優秀でも基本的にサラリーマンなのでお金がない。一方、アメリカの優秀な技術者は、その報酬により、大金持ちになる。そして、彼らは「技術がわかるお金持ち」なので、優秀な技術ベンチャーに対して、しっかりと技術評価をし、投資ができる。結果、技術ベンチャー~~が成功し、アメリカにとって新たな知的財産が生まれていくのです。今回の判決は、日本でのその道を閉ざしました。そのことを中村氏の口から陳謝してもらいます。一審後「日本もまだまだ捨てたものじゃない」と思ったという氏。が、いま「優秀な技術者はアメリカへ来い」といっています。青色発光ダイオードがいかに〓人間の世界を変えていく技術か、といった解~~説から、今回の裁判の意味までをわかりやすく解説します。~


内容(「BOOK」データベースより)
裁判の真実がここにある。青色LED裁判準備書面掲載!この不条理を見よ。

内容(「MARC」データベースより)
私がもし裁判に勝っていたら、日本で元気な新企業が沢山誕生したでしょう。しかし、ベンチャー精神が日本に根付くことはこの先ほとんどないでしょう…「ごめん!」 青色LED裁判の真実と、日本の司法の不条理を明かす。


出版社からのコメント
~今回の和解に関して、メディアの報道が結構ひどいものでした。彼らは、中村修二氏の発明した技術の意味と価値がわかっていない。「200億円」という金額だけが一人歩きして表層部分だけで語っています。そして企業に偏った判断。今回の和解は技術立国日本の未来を閉ざすほどの判断です。その意味を解説した本書は、中村修二氏自身が「最後の自著」と言い切~~る「独白」です。~

カバーの折り返し
~「謝ってすむことではないけれど、私はこの国とこの国のみなさんに、とにかく「ごめんなさい」と言いたい。
 謝りたいことは、それこそ山ほどあります。そもそも、この日本という国で裁判を起こしたこと。これが、まず大間違いでした。
 私は日本を甘く見ていた。というより、無意識のうちに希望を抱いていたんです。正しいことを正しいと判断し、間違っ~~ていることは決然と悪いとする「正義」が、この日本の司法の場にはあると信じていました。
 ところが、日本の司法には正義に対する信念もなければ、善悪を判断しようという強い意志もなかった――」
まえがきより~